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ピストンボタン(インレイの交換)
[Piston Button Inlay (TR-134)]
ケース付きのNIKKAN TR-134には、waterkeyコルクの老朽化以外にも不具合があり、その一つが1st.ピストンボタンのインレイが外れて無くなっていること。前に掲載した
ニッカン・トランペット TR-134
の所で 『すぐに慣れて来て、さほど気にはならなくなった』とは書いたが、やはりそれなりに直したかった。
↑付属してたケースに入った TR-134
上の画像のように、本体以外に付属のケースにも問題は多々あるのだが、それは後日書くことにして、、ここでは、ピストンボタンインレイの交換の過程を記載する。
『ピストンボタンインレイの交換』については、記事の
23番
と
18番
にも書いたが、今回は、『テニス仲間の楽器店に勤めていた友人のプロツール』を使わないでやってみようと思う。 (もちろん、言えば貸してくれるはずだけど、バーナー:GB-2001は器具用のガスも使うし…)
↑トランペット TR-134のボタン部分
まず、トランペット用のインレイをgetする。『*送料無料*[2点以上でオマケ付]茶蝶貝ディスク(素材パーツ) 13mm 30個セット*720 円』というのを見つけた。30個は余りそうだが、また使うこともあるかもしれない。サイズは13mmでぴったりイケそうだ。
↑残りのインレイ
上写真は、あまり個性的でない、良い感じのものを3つ取った残りのインレイで、理論的には27個あるはず。(30−3=27[個])
茶蝶貝ディスクを一つ、1st.Buttonだけにハメ込んでも良いのだが、材質が違って違和感が生じてもいけないし、第一、はじめからついているインレイは
Nikkan CORNET NO.20
と同じで、少し凹んでいるので、この際、 3つともフラットな茶蝶貝ディスクに取り替えることにする。
↑ボタンを外して取り付け用の茶蝶貝ディスクを上に並べてみた
ピストンボタンはそのまま手で外すことができた。(固くなってる場合は、布地をかませてプライヤーで、ネジ山を壊さないように慎重に外したこともある)
↑ボタンを外した後のピストン軸
ピストン軸には、Nikkan CORNET NO.20と同じように1,2,3の数字が、刻印されている。
↑コーヒーポットに水を入れて少しずらして火にかけた
GB-2001(バーナー)に代わる炎は、コーヒーポットに水を入れて少しずらして火にかけ、ポットの隙間から出てくるガスの炎を使った。
まず、ピストンボタンを外した後にフェルトを外し(TR-134はピストンボタンの下にフェルトがある)、あとは、
記事の23番
と同じで、ボタン下の ねじ部分をプライヤーで挟み、炎で下から炙る。これで古い接着剤が外せる状態になるので、キリ等の先の尖ったもので優しくほじってやれば、難無く外れる。(古いインレイを廃棄する気なら、ドライバーあたりでゴリゴリと手荒にやってもいい)
↑使ったツール(プライヤーとキリ)
専用の器具が無くても普通に外せた。画像で分かるように、接着剤は熱で茶色くなって(焦げてる?)、接着力が無くなるようだ。
↑新しいインレイ(左)と外したインレイ&フェルト(右)
上写真のはじめからインレイのついてなかった1st.ボタンは、インレイを外す必要がなかったので、ボタン下のフェルトもそのまま。インレイ無し部分の汚れ方とか、インレイ無しのボタンが1st.ボタンだったこと等から考えるに、どうも、前の所有者はインレイ無しで しばらく演奏してたみたいだ。慣れてくると、さほど違和感も感じ無くなるしね。
インレイを外したボタンについては、茶色い(コゲ?)部分は、キリの先でゴリゴリとやって、取り除きかけたが、
(待てよ。どうせまた接着剤で新しいのをくっつけるんだから、そこそこでいいや)ってことで、『綿棒にアルコール付けてゴシゴシ』まではやらなかった。
↑インレイを取り付けたピストンボタン
接着剤をつけてピストンボタンにインレイを取り付けた。新たなインレイはこのボタンにぴったりフィット!(ま、事前にノギスで径は測ってたしね)
↑本体にピストンボタンを取り付けて完成!
外したボタン下の緑色のフェルトを元に戻し、本体にピストンボタンを取り付けて完成。合成樹脂製のインレイから茶蝶貝のインレイにアップグレード!天然貝の輝きがいい感じ。
※ これによって生じる、いかなる不利益も補償いたしませんので、トライされる方は自己責任でお願いします。
(Apr. '25)
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