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ピストンボタンインレイの交換

YTR-637とインレイ、半田ごて ↑YTR-637と交換用インレイ(裏)、半田ごて
  購入したインレイはリバーシブル仕様で、表(?)は天然アワビ貝、もう一方は人工のターコイズ(トルコ石)になっている。 サイズは直径13mm.厚さ2mmで、 YTR-3320のピストンボタンとほぼ同じサイズ。古いプラスチック製のインレイが、そのまま取り除ければ良いが、ドライバーやキリ等を使っても、自分のスキルでは無理っぽいので、熱に弱そうなプラスチックインレイを溶かして取り除くことにした。
  YAMAHAのトランペットやコルネットのピストンボタンは互換性があるので、YTR-3320のピストンボタンをノーラッカーのYTR-637につけて処理した。熱で溶けたプラスチックのインレイが、万一本体にかかってもダメージが低そうに思ったからだ。

穴をあけたインレイ   試しに半田ごてを加熱して、プラスチックインレイに穴をあけてみた。半田ごての熱でインレイが溶かせることの確認だ。穴をあけてる時に、そのままインレイが回ることが分かった。どうも接着剤は使ってないようだ。
直径に沿って焼き切ったインレイ   インレイは回りはするが、タコ焼きのように半田ごてを突きさしてポコッとは取り除けないようなので、熱で焼き切ることにした。接着剤を使ってないなら、半田ごての先で円形のインレイを直径に沿って割ってやれば、外れるはずだ。
インレイの外れたピストンボタン   外れた!
  半田ごての尖った先端で直径を描くようになぞったので、引っかいた跡が残った。どうせ見えなくなる部分だし、まあいいか!

新旧のインレイとピストンボタン ↑新旧のインレイとピストンボタン
  ここからは、本体からピストンボタンを外した方が処理がし易そうだ。ピストンボタンのハメ込む部分はインレイの大きさと同じくらいだったので、そのまま押し込んでみたがダメだった。
  真ん中のピストンボタンは、新しいのを置いてみた。

ターコイズが崩れたインレイ   適当な大きさのビニールパイプの上にピストンボタンをのせて、インレイが割れないように気を遣いながら、布越しに木槌で何度か叩いてみた。
  柔らかいターコイズは崩れたが、スコッとは入らない。比較的固い天然アワビの方を表にしておいて良かった。

布越しにプライヤーで締める   布越しにプライヤー使って締めてみた。少しずつ回しながら、力を入れて行く。ペンチと違って、プライヤーは厚みのあるものを、できるだけ均等に圧着していくのに向いている。この方法が良さそうだ。
はみ出すターコイズ   圧着していくにつれて、少しずつターコーズ部分が崩れてはみ出してくる。接着剤は要らないみたいだ。はみ出してくるターコイズを取り除けば、十分くっついてそうだ。
ターコイズを除く   はみ出したターコイズを布で拭き取り、圧着完了!
交換後のピストンボタン   3つとも同じように処理して、インレイの交換完了。トランペットにピストンボタンを取り付けて完成。下の方にちょっとターコイズが見えるけど、これ以上入らないみたい。使い心地は悪くないし、ま、いいか!
ピストンボタン装着 ↑インレイ交換後のトランペット
これによって生じる、いかなる不利益も補償いたしませんので、トライされる方は自己責任でお願いします。('20Sept.)
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