Top
TR-134に付属してたトランペットケース(内側)
[The Trumpet Case comes to the TR-134 (Inside)]
  前にTR-134に付属してたトランペットケース(外側)のとこでも書いたが、TR-134の『【商品説明】のコメント』の所でも、 『ケースはかなりの使用感があり…』と書いてある通り、付属のケースは内外とも、かなり状態が悪かった。ここでは、ケースの内部のメンテの記録をupする。

Side Back of the Case (Before treatment)
↑ケース内部の側面後部(処理前)

  まず、ケース内部の側面後部だが、上部の仕切り板が外れてる。これは木工用ボンド等で貼り付ければ良いと思うが、何を入れるための仕切り?

Side Front of the Case (Before treatment)
↑ケース内部の側面前部(処理前)

  次に、側面前部のベルがあたる部分のクロスが切れて発泡スチロールが見える。内部に貼られているボアクロスと同色で同じ材質のものが入手できればいいのだけれど、それはなかなか厳しそうだ。

Bottom Center of the Case (Before treatment)
↑ケース内部の底面中央(処理前)

  底面中央あたりも、シリンダーの底があたって剥げてる。(木部が見える)これも側面前部と同じ処理をすることになる。

MouthPieceHolders
↑マウスピース挿し(処理前)

  問題はコイツ。これはクロスだけじゃなく、周りの発泡スチロールが傷んできてるから、完ぺきに直すなら、傷んだ発泡スチロールをカッター等で切り抜いて、切り抜いた部分に、元の大きさの穴を開けた、切り抜いたのと同じサイスの発泡スチロールをはめ込んで、 はじめと同じボアクロスを貼り付けてやれば良い訳だが、現実的には無理っぽい。
  近い色を探すのに『ネル生地』とかで画像検索して、『クリスタルボア生地サンプル 青色系統 ソフトボア(¥343)』というのを見つけ、
(これなら、近い色を目立つ部分に使ってやれば、何とかなるか)ってことで、getし、リペアを始めることにした。

Flannel Samples
↑サンプルのネル生地

  パッチ処理する訳だから、サンプル生地で十分だ。目立ちやすい部分に、似た色の生地を置いて、奥まった部分は、多少違う暗い色でも良いはず。
  ということで、シュミレートしてみた。(パッチあてるとこに置いてみただけなんだけど…)

Flannels on the case
↑サンプル生地を置いてみた

以後はメンテナンス。
[側面後部]
  木工用ボンドで貼り付けて、一晩置いた。

Side Back of the Case (After treatment)
↑ケース内部の側面後部(処理後)

  十分くっついてるようだ。はじめにも書いたけど、この小さなスペースって何を入れるのかな?楽器拭くクロスなんか入らないし、スライドグリスとか?でも、入れたら取りにくそうだし、ピストンオイルを差し込むにも狭い。 (自分の持ってるオイルでこのスペースに入るのは、SchilkeのValve Oilだけなんだけど、ここに入れておきたいとは思わない。キャップが緩かったら、運搬時に確実に漏れるはずだし…)

[側面前部]
  奥まったとこなので、若干見にくいが、ネル生地はボア生地の下に馳せ込んで、上になるボア生地もネル生地とくっつけてある。白い発泡スチロールは見えなくなった。

Side Front of the Case (After treatment)
↑ケース内部の側面前部(処理後)

  もちろん、百均で買った『発泡スチロール用ボンド』を使った。(ヘタな接着剤を使うと、発泡スチロールは溶けるときがある!)

[底面中央]
  色は少し違うが、『側面前部』の時と同じように、ネル生地をボア生地の下に馳せ込んでくっつけてる。木部は見えなくなった。

Bottom Center of the Case (After treatment)
↑ケース内部の底面中央(処理後)

  これはこれで、いいんじゃないかな?

[マウスピース挿し]
  これが一番大変な個所。
  『42.ケースのマウスピース挿し』のところでも書いたが、『硬質塩ビパイプ 内径13MM×外径18MM』が、トランペットのマウスピースを挿し込むにはちょうどいいサイズ。 前に買ったものは、使い切っていたので、新たに購入。

Vinyl pipe
↑量販店で買ったビニールパイプ(※ クリックで拡大)

  レシートを見ると、¥340(内税)で、その店の水道_農具の売り場に置いてあった。ちなみに、ビニルパイプに書かれていた文字は、『∞ PVC-U スイドウ C 水 (A) (JIS) JW JIS K6742・  KY JW0806002 KC ビニルパイプ VP13 06・24』。( )で囲った文字は〇で囲われていたもの。(ネット上の無料OCRによる認識も試したが、『∞ PUC-U 2-4 CK JW JIS K6742. KY JW0806002 KCEERRY UP 13 06.2400』。一時よりは精度が上がっている)
  パイプはケースの底までの寸法に合わせて、ノコギリで切った。(発泡スチロールの穴にパイプを底まで挿し込んで、切る位置をサインペンでマークしたので、長さは覚えてない。2本目は切ったパイプと同じ長さにした)

Materials
↑発泡スチロールの穴の補強に使った材料

  『マウスピース挿し』の穴の補強に使った材料は、適当なサイズにした硬質塩ビパイプ2本とパイプのガタつきを防ぐための厚めのクッション両面テープ、パイプを発布スチロールに固定するための接着剤。

  試しに、発泡スチロールの穴にパイプを入れてみた。
(長ければ、やすりでガリガリとやればいい)と思って、心持ち長めにパイプを切っていたからだ。(短ければ、そのパイプは他に転用するくらいで、新たに切り出さなければいけなくなるしね)

Pipes in the Holes
↑発泡スチロールの穴にパイプを入れた

  ジャストサイズ!特に変更の必要も無かった。

  次に、塩ビパイプの厚みの調整。パイプが穴の中でガタつかないように固定をしたい。

Pipe wrapped with thick double-sided tape
↑厚めの両面テープを巻いたパイプ

  パイプは少し斜めに切れてるが、斜めの方を底側にすれば問題無し!(素人だし、そんなに重いものが挿し込まれる訳でもないしね。自分には甘い…)厚めの両面テープを使ったのは、ミラーマット シートが見当たらなかったから。 これでも十分、パイプのガタつきを防げると思ったのだ。これを2つ用意する。

  あとは、パイプの周りの布の補修。

Tools
↑ネル生地に穴を開けるのに使った道具

  ネル生地に穴を開けるのに使った道具は、ハサミ、ポンチ、かまぼこ板、コンパスカッター。理想的なことを言えば、ポンチやコンパスカッターだけで、柔らかい厚手の布(ネル生地等)をきれいに切り取れれば、それに越したことは無い (下に敷くかまぼこ板は要ると思うが…)が、スキルの未熟さ故か、なかなかそうはいかないのだ。今回も最終的には、ハサミを使った。

  はじめは、[側面前部]や[底面中央]と同じように、ネル生地はボア生地の下に馳せ込んで仕上げてみた。

Not so good!
↑良くない!

  これはアウト!美しくなかったのだ。さすがにこれだけ朽ちたボア生地を上に出したら、汚い!

  すでに、一番色目の合いそうな(目立たなそうな)ネル生地を下に敷き込んでしまったから、残りのネル生地で上を覆ってしまうしかない。

Not so Bad...
↑悪くない…

  やってみた!これはこれで良いかも…。

Completion
↑完成品

  こんなとこで完成としよう。

Mouthpiece&TR-134 in the Case
↑マウス&TR-134を入れた

  楽器とマウスピースを入れてみて、
(ま、使えそうだし、いいか!)

※ これによって生じる、いかなる不利益も補償いたしませんので、トライされる方は自己責任でお願いします。
(Jun. '25)
リンク



Copyright © 2018 Future Creation Company All rights reserved.