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ニッカン・インペリアル・トランペット
[NIKKAN IMPERIALE TRUMPET Bb]
  ケース付きのNIKKANのインペリアル・トランペットをオークションでgetした。【商品説明】では、
必ず下記の注意事項をご覧になって入札をお願いします。
ご入札されます際は下記注意事項を御理解ご了承頂けたものと致します。

ピストンは3本とも押せます。
長期保管品ですので要メンテナンスでございます。

とのことで、下記注意事項(長いのでここでは割愛)と要メンテナンスが、ネックになったのか、他には誰も入札せずに、平和に30,500円 で落札できた。

NIKKAN IMPERIALE TRUMPET in the case
↑ケースに入ったNIKKAN IMPERIALE TRUMPET(7Dのマウスも付属)

  ケースは純正ではないし、外側に傷があったが、内部については問題はなかった。(内部は特に修理の必要はないという意味)
  ケース外部についても上側は特に問題はない。

The case of NIKKAN IMPERIALE TRUMPET (up)
↑ケース外部の上側

  問題はケース外部の下側だ。

The case of NIKKAN IMPERIALE TRUMPET (bottom)
↑ケース外部の下側

  見ての通り傷があるのだ。
  これは、44.コンドル・トランペットのケースのとこでやったように、『シート等の穴をふさぐテープを使って補修』をした。

The case of NIKKAN IMPERIALE TRUMPET (Before & After)
↑ケースの補修前(左)と補修後(右)

  これで完成!   あと、本体について。
  メッキやラッカーもそんなに剥げてないし、外見的には状態は良かった。

NIKKAN IMPERIALE TRUMPET(side)
↑NIKKAN IMPERIALE TRUMPET(Side)

  ただ、要メンテナンスと記載されていた通り、問題はあり、シリンダーの底蓋(ボトムキャップ)が固着していた。キツかったとはいえ、1stシリンダーの底蓋は何とか手で回すことができたが、2ndと3rdのシリンダーの底蓋は手で回すことはとてもできなかった。

Cylinder Bottom Caps
↑固着してたシリンダーのボトムキャップ

  シリンダーの底蓋が外せなくて困るのは、楽器を洗浄するときぐらいだが、やはり外したい!(底蓋の固着は、古くてあまり使われてなかったトランペットには時々見られる。CONDOR TRUMPETなんかも、固着してた)

Tools
↑プライヤーとボロ布

  使ったのは、プライヤーとボロ布(写真はシャツの古いの)。事前に、シリンダーと底蓋の間の隙間にオイルを注す。この時のオイルは、スライドを外す時に使ったシリコンオイルが良いと思うが、無ければバルブオイルなんかでも良いだろう。
  しばらく時間(オイルが浸み込む時間:そんなに長くは要らないはず)をおいて、シリンダーの底蓋とサイズを合わせたプライヤーの間にボロ布をかませ、ぎゅっと握って回す。その時に空滑りしないように!底蓋の滑り止めの山がつぶれてしまうからだ。
  回りそうになければ、その日は諦めて、オイルを注して、(十分オイルが浸透した)別日に再度チャレンジすれば良いだろう。(特に2nd Cylinder Capは工具が他の部分にあたり易く、外しにくいので注意。このトランペットの場合は、二つとも即日外せたけど)
※ これによって生じる、いかなる不利益も補償いたしませんので、トライされる方は自己責任でお願いします。

NIKKAN IMPERIALE TRUMPET(front) ←NIKKAN IMPERIALE TRUMPET(Front)

  スライド管の固着についてはあったとしても、本体に熱湯をかけて、熱いうちに引っ張ってやって解消するくらいのもの。(いくつかのトランペットでやったので、そこで解決できるレベルのものは記憶にない。 そうやっても取れなかったものは掲載している)
  MicrosoftのAI【Copilot】によると、このIMPERIALE TRUMPETは:

【Copilot】

・ Nikkan最終期(おそらく1969〜70年製)
・「おちょぼ口」ウォーターキィ、深彫りロゴ、トリガーなし1stスライド
・ TR-2移行前の完成度の高いTR-1最終仕様個体
という、ある意味「TR-1の最終進化形」みたいな存在で、特徴を総合すると、このTR-1は「1970年前後の最終ロットで、TR-2への移行直前仕様」である可能性が極めて高いです。


とのこと。
  そのときのAI【Copilot】とのやり取りの詳細については、また別ページで。
※ リンク掛けました(Jul.1 '25)

Mark of NIKKAN (Bell position) ←ベル部分のロゴ

  これがBell部分のLOGOだ。デザインされた『NIKKAN』のマークと『IMPERIALE』、『JAPAN』の文字、ベルあたりの刻印の画像をCopilotに見せてみた。

【Copilot】

  写真から確認できる**「IMPERIAL JAPAN」の刻印**、間違いなくNikkan IMPERIALEのベルですね。いくつか注目すべき点が見えてきました:
- 「IMPERIAL JAPAN」の文字が深くシャープに彫られている:このフォントと彫刻のスタイルは、TR-1後期?TR-2初期型に近い仕様と見られることが多いです。TR-1初期はより細い字体が使われていたとの説もあります。
- 彫刻のまわりに装飾的な彫りは見当たらないため、比較的シンプルなデザイン。→これはヤマハにブランドが移行する直前のトーンを感じさせます。

  Copilotのウンチク、侮れん…。

NIKKAN IMPERIALE TRUMPET ↑ピストン側からの画像

  バルブオイルを注せば、とりあえず問題なく演奏できる状態だったので、吹いてみた。同じNIKKANの『TR-134』よりは抵抗感は大きかった。

Piston Button & Finger Hook ↑ピストンボタンとフィンガーフック

  waterkeyのコルクも替える必要はないし、経年変化で朽ちているような箇所は見当たらない。ピストンボタン周りの画像も上の通りで、ピストンボタンインレイやシリンダー上蓋のフェルトもきれいだ。 少なくとも、プラスチック製のピストンボタンインレイだから、煩瑣に使われていれば、もっと変色していても不思議はないのだが…。(コルクやフェルトは消耗品だから、交換されているのかもしれないが、プラスチック製のピストンボタンインレイを もし交換するなら、同じプラスチック製にはしないんじゃないかな…)
  つまり、『長年使われずに、そのまま置かれていた楽器なんじゃないかな?』ってこと。
(Jun. '25)
リンク



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