持ち運べる楽器には、運搬時にその楽器を守るため、ケースが付属することが普通で、トランペットについては、ソフトケースやハードケースあるいはセミハードケースと材質も、また機構や形状も様々なものがあることは知っていたつもりだったが、 ハードケースの内部が、こういった形状になっているものを見たのは初めて。このハードケースでは、マウスピースホルダーはベルト&ボタン止め、トランペット本体はケース内側に直付けしたリボンのような紐で縛って固定するようになっている。 ↑ケース内にCONDOR TRUMPET&Mouthpieceを収納した画像 CONDOR TRUMPETの『純正のケース』だと思うが、外側はまだしも、内側のトランペットやマウスピースを固定する仕組みは、初めて見る形だ。(オークションで購入したので、異なるトランペットのケースだった可能性もあるのだが…) ↑TRUMPET本体を外した画像 この機構については古いものだとは思うが、逆に新鮮な感じがした。(『材質等の進化により、この形状が徐々に進化して行き、こういったケースを見なくなったんだろう』とは思うが…) ベルト&ボタン止めのマウスピースホルダーは、実はボタン部分がバカになってて、留められなかった。(閉めたつもりでもボタンが外れるので、下写真左のように自動的にボタン付きベルトが広がった。上の2つのケースの写真はマウスピースホルダーのボタンを直してから撮ったのできちんと留まってる) ↑マウスピースホルダー(左)とそのフタ部分(右) あまり見たことのないスナップボタンで、両方付け替えることも考えたが、ベルト側についてる方の金具が広がってるんじゃないかと思った。そこで、プライヤーの先で向かい合った2つの金属部分を挟んで、 それぞれ2組の間隔を狭くしてやった。(写真ではあまり分からないかも…) ↑修正後のフタ部分(左)と閉まるようになったホルダー(右) 何とか留まるようになった! ケースの外側(黒い方)には、明らかにシール(のようなもの)をはがしたんだろうって思われる個所があり、壁紙状の黒い紙も四角形に剥げてた。 丁度位の大きさのシールを上から貼ってみたが、何かしっくりいかない。黒い紙を貼っても『同じ色で同じ模様の黒』はなかなか無かった。 ↑シールをはがした痕?(黒マジックで塗ってるけど…) 結局、シート等の穴をふさぐテープを使って補修した。 ↑ケースの補修した部分(左)と補修に使ったテープ(右) さほど違和感もないし、ま、いいか! あと、中央部分のパチン鍵の金具の留める部分がかなり変形してた。留まりが悪かったかなんかで、ドライバーでこじた跡だと思うが、金具同士がやっと引っかかる程度だった。(当初は、特にサイトに載せるつもりもなかったので、その時の画像は無い) カギもないし、金具自体を替えてしまうことも考えたが、それはそれで大変そうだし、長めのマイナスドライバーを使って下から力を加えたり、小さなハンマーを使って叩いてみたりして、成形した。結局、適当なツールも見当たらなかったし、これを完全に直すことはできなかったが、 一応、きちんと金具も留まるようになったので、良しとする! ↑完成! 自分としては、『本体をリボン状のひもで固定』というとこが、未だ納得しがたい(蝶々結びじゃないもっとしっかりした結び方にしてもケース側にくっつけている箇所が剥がれるリスクもあるし…)が、それなりに持ち運びはできそうだ。 今回は、ま、ここらへんで…。 (Sep. '24) (これによって生じる、いかなる不利益も補償いたしませんので、トライされる方は自己責任でお願いします)