『Raw BrassのBb調の日管のトランペット』という以外に何も手がかりは無い楽器で、マウスピースの2本付属、ケース無しで、オークションで3,300円(税込 3,630 円)で落札した。 ↑NIKKAN TRUMPET Bb(side) トーカンのトランペットでは普通に見かけるが、ニッカンでは珍しい円弧状の支柱(マウスパイプとベルをつなぐもの;現在はほとんど直線的)が採用されている。 ちなみに自分は、こんな円弧状支柱のニッカン製トランペットは、今まで見たことが無かった。 ↑ベルとマウスパイプをつなぐ円弧状の支柱 特に目立った凹みは無いが、2番管、3番管のカニ目(突起部分)も無い。(ま、音出しに悪い影響もなさそうだし、つける必要もないような…) ↑ベル部分のロゴ(左)とフィンガーフック(右) 写真左の画像はベル部分のロゴで、『NIKKAN』と『TOKYO』の文字とロゴが刻印されている。 写真右の画像はマウスパイプ(リードパイプ)についたフィンガーフック(指掛け)で、今まで使ってきた楽器の中で一番小さく、手が大きめの自分としては使いにくい。トランペットやコルネット、フリューゲルホルン等使ってきて、 (この指掛けは小さくて使いにくい!)と思ったのは、今回が初めてのことだった。ま、この楽器で吹くときは、あまりフィンガーフックに指掛けないで演奏するけどね。 あと、コンドル・トランペットの所でトーカン・トランペット(TOKAN ELLIS)とLeadpipeの位置の違いについて書いたが、このトランペットについては、『小ぶりのコンドル・トランペットよりも更に小ぶり』のような気がする。 このニッカン・トランペットのLeadpipeからその下のpipeまでの距離(画像中の赤で示した線)は4cm、コンドル・トランペットのそれは、4.5cmで、このNIKKAN TRUMPETの方が、楽器を支える左手が入りにくい。 また、重量感はこちらの方があったので、マウスピースを外して計ってみると、ニッカン・トランペットは1.00kg、コンドル・トランペットは0.95kgと、やはりこちらのトランペットの方が若干重かった。 肝心の『鳴り』については、残念ながら、こちらのトランペットよりも、コンドル・トランペットの方が良い。 ピストン軸に不思議な番号? ↑ピストン軸に刻印された17,18,19の文字 これは意味が分からない!なぜ、1,2,3じゃないの?下に目を移して、シリンダー部を見ると、 ↑シリンダーに刻印された17,18,19の文字 同じ番号がシリンダーにも振られている。 (まあ、これは同じ番号のシリンダーにピストンを入れるということで…)でも何で17,18,19?この楽器のシリアル番号は、探してみても見当たらないし、もしかして、これは試作品? ニッカンのトランペットやコルネットはたくさん見てきたけど、この楽器だけ全くニッカンらしい作りじゃないし、試作品なら、何らかの理由で、17,18,19の文字を振ることもあり得るのかも。 (Feb. '25)