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インペリアルコルネットのケース
[Imperiale Cornet Case]
今年getしたNIKKANのインペリアル・コルネットには、純正のケースがついていた。 NikkanのLOGOも擦れて汚れてはいるが、上蓋にちゃんと残っている。
↑Imperiale Cornet Case蓋上のNikkanのLOGO
とはいえ、外のプラスチックケースと内部のファーの生地付きの発泡スチロールのブロックが、きちんとくっついてないようで、 カタカタと動く。
↑Imperiale Cornet Case
あと、外側のプラスチックケースの上側と下側の2か所に割れ目がある。 上側は、取っ手付近の割れ目で、
↑コルネットケースの取っ手あたりの割れ目
下側の方は、外から撮ってなかったようで、発泡スチロールのブロックをプラスチック部分から引きはがした後の内部からの画像しか無いが、
↑コルネットケースの底の割れ目(ゴミがあったが取り除いた)
これはケース底の角部分を、何かにぶつけて壊したようだ。確かに各部分、年相応にヘタってはいるが、メンテしてやれば、まだまだ使えそうな感じだ。
割れ目の修繕法としては、『まずケースのプラスチック部分から発泡スチロールのブロックを外した後、プラスチックケースの内側から 接着剤を塗り、テープを貼って乾かす。その後、組み上げればOK!』という構想だ。
まず、ファーの生地付き発泡スチロールブロックが、カタカタ動いていることから、ブロックの底はプラスチック部分にはくっついてないから、 ファー生地のプラスチックにくっついている箇所を切り離してやれば、両者は外れるはず。
↑ケース上部の隙間(左)
発泡スチロール周辺のファー生地が、プラスチック部分とくっついてるはず。
↑ケース上部の隙間(右)
ここもファー生地が、プラスチック部分とくっついてるはず。ということで、ツール(カッターナイフ&ペーパーナイフ)を使って 引きはがす。
↑カッターナイフ&ペーパーナイフ
切れ味はカッターナイフの方が良いが、底まで届かないときは長めのペーパーナイフを使う。サイドも同じようにして剥した。
↑取れた!(発泡スチロールの右側に穴が…)
プラスチック部とファーの生地付きの発泡スチロールが分離できた。写真右側の発泡スチロールの ブロックに穴が開いていた。この部分はコルネットのベルが入る部分で、ファー生地が覆っているので、外すまでは 全く分からなかった。プラスチックと発泡スチロールブロックの間には少々のごみのようなものはあり、取り除いたが、 この穴がふさがるような発泡スチロールの塊りは無かった。
ケースが何かに当たって、プラスチック部が欠けてるのは底の方で、サイドじゃないし、発泡スチロールの 割れた欠片が残ってないということは、最初から穴が開いてた発泡スチロールを 『どうせ見えないとこだし』ということで使ったのか、前の所有者が、ここを外した時に割って、欠片をそのままにして 組み立てたかのどちらかだ。自分はここを外して修理を試みるようなオーナーなら、欠片をそのままにして、穴が開いたまま 組み上げるようなことはしないと思うが…。
↑分離したコルネットケース
手前に見えるグレーのボール紙は取っ手の金属部分との緩衝材のようだ。割れ目の個所を拡大すると、
↑発泡スチロールの割れ目部分(左)と補強材(右)
左の発泡スチロールの割れ目部分をふさいで、補強するために良さそうだったのが、プロジェクターの空き箱。 長さが丁度位だし、発泡スチロールよりも加工し易そうだったので採用。ま、見えないとこだし、 カッターできれいに切り分ける必要も無いので、ハサミで切り分けて、接着剤で貼り付けた。
作業を急いでたため、残念ながら貼り合わせた後の画像は残ってないが、発泡スチロールがイケる接着剤で、 なおかつ、プラスチックが強力に貼り合わせられるものを選んだ。
↑発泡スチロール&プラスチックがイケる接着剤(SUPER X)
取っ手付近の割れ目は内側から接着剤を塗り、テープ(
シート等の穴をふさぐテープ
)で覆う。
↑取っ手付近の割れ目の補修(裏側)
乾かした表側。少々段差が残った。(急がずにゆっくり平坦にしておけば良かった…)
↑補修後の取っ手付近の割れ目(表側)
底の角部分の穴も同様に、内側から接着剤を塗り、テープをかぶせる。
↑底の角部分の穴の補修(裏側)
乾かした表側。穴はふさがったが、段差はある。(プラスチック用のパテで補修すればきれいにできそうだが…)
↑補修後の底の角部分の穴(表側)
どっちみちこのケースのプラスチックは経年劣化してるんだろうし、これで少々の雨でも浸水は防げるだろうから、 まあ、良しとしよう!
↑楽器を入れたImperiale Cornet Case
楽器もきちんとはまってカタカタとは動かなくなった。よしよし…。
【反省点】
作業するとき、次のスケジュールがあったので、いくつか反省点があった。『何事でも』かもしれないが、特にこういった作業は、
時間的にも心理的にもゆとりがあるときにすること
をお勧めする。
あわてて発泡スチロールのブロックを閉めた(接着した)ため、割れ目や欠け等の接着、補強に不備があっても、やり直すことができなかった。少なくとも接着剤が十分乾くまで待ってから閉めるべきだった。 (『自分が居ない間に接着剤が乾いてたらいいじゃん!』とか思って、出かける前に作業を済ませたかったし…)
特に割れ目を接着するときは、裏(黒テープを貼った側)から支えておくべきだった。
割れ目を接着するときに短時間で強力にくっつく接着剤(紫外線で硬化するタイプ等)を使っても良かった。
写真画像をもっと撮っておくべきだった。(そういった心理的なゆとりも持つべきやった)
※ これによって生じる、いかなる不利益も補償いたしませんので、トライされる方は自己責任でお願いします。
(Oct. '25)
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