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タナベ・コルネットのバネ
[The spring of the TANABE Cornet]

  getしたTANABEのコルネットの記事の最後に『ただ、waterkeyのコルク交換やマウスピースを交換するだけでは、 この楽器は、普通に使えるようにはならなかった。』と書いたが、吹いてみて一番気になったのが、バネ。 ピストンを押して、戻るときの反応がイマイチだった。

TANABE Cornet in the case
↑ケースに入ったタナベ・コルネット
  このコルネットのピストン&バルブの機構は、古いトランペットやコルネットでよく見かける『下バネ式』になっていて、そのバネがヘタっていたのだ。

Original Springs
↑タナベ・コルネットに付いてたヘタったバネ

  まず、買い置きのバネと替えてみた。

Stocked Springs
↑ストックしてあったバネ

(ちょっと固い…)径が違うとはいえ、上バネ式トランペット用のバネも使えないことはなかったが、バネ定数が大きくてピストンが押しにくい。
(これは疲れるし、早いフレーズはキツイ!)てことで、元に戻した。

  次に、オリジナルのヘタったバネが復活できるかどうかチャレンジしてみた。

Springs and The pen used to rewind
↑コルネットに付いてたバネと巻き直しに使ったペン

  まず、適当な太さのペンを探し出し、ペンの外側に沿わせてバネを巻き直した。

Grill Plate
↑台所のオーブンの皿

  次に、台所のオーブンを使った。この鉄製の皿の上にバネを並べて熱し、適当なとこで取り出して、『ジョボ!』って溜めておいた水中に投入した。焼き入れ!小学校だったか、『焼き入れ』『焼きなまし』の実験をやった記憶があったので、
(鋼だったら、硬くできて弾性が戻るんじゃないか…)って思ったし。ただ何度まで焼いて水に浸けるかって、詳しいデータは知らないし、調べもしないままやってみただけなんだけど…。

Quenched springs

↑焼き入れをした後のオリジナルバネ

  結果はそこそこで、改善したような気はする(測定はしてない…)けど、完ぺきには戻ってないようで、まだ少しピストンの戻り方が頼りない。

  最後の手段!
ネットで適当なバネを探しまくった。やっぱり手頃(お安く)で、イケそうなバネは中華サイトにたくさん見つかって、いくつか試しに買ってみた。(使えなかったものはストックに取っておくってことで)その中の一つ、

Springs & Tool
↑長さ305mmのバネをニッパーで切り分けた

ピストンバネの交換&調整(ETR-32L)のとこで書いた『0.5mmx10mmx305mm 家庭用修理用』と表記されていたバネを買って、40mm位ずつの長さに切って使った。(上画像の左下の3つ。左上の3つはストックしてあったバネで、両端共に端部の処理がされている)

BottomCap & Spring
↑ボトムキャップと切り取ったバネ

  上図はボトムキャップと、40mmほどにニッパーで切り取ったバネで、端部の処理はされてない。(オープンエンドと言うらしい)
  305mmバネの両端はグラインドエンドで、研削・研磨の処理はされていたが、どっちみちなら、3つとも同じオープンエンドの『切りっ放し』のバネを使った方が良く思えたので、そうした。(3本のピストンの動きもあまり差が無い方が良いような気がしたし)

BottomCaps & Spring exposed its end
↑ボトムキャップから端が出たバネ

  ただ、オープンエンドのバネをピストンの下に入れて、ボトムキャップを閉める時(楽器の掃除等をする時)、上写真のように切りっ放しのバネの端がボトムキャップの穴から出たりすることもあるから注意!(この写真は意図的に出して撮ったけど…)
  ともあれ、これで完成!いい感じの動きになった。

※ これによって生じる、いかなる不利益も補償いたしませんので、トライされる方は自己責任でお願いします。
(Jul. '26)
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