固着したマウスピースの取り外し [CONDOR Bb] |
Raw BrassのCONDORは、マウスピースも本体に固着していて抜けない状態だった。マウスピースの固着といえば、自分が中1の時のことを思い出す。
楽器置き場の棚があった音楽準備室(音楽室、レッスン室、音楽準備室が部室だったと認識している)で、同じブラスバンド部の同級生たちと、
「尺八は首振り三年やぞ!」などと言いながら、棚にあった珍しい楽器や壊れかけの楽器なんかをいじって遊んでいたが、マウスピースの固着した古いトランペットを見つけて、
「これ抜ける?」
「うーん、抜けん!」とか交互にやってて、
「こうやったら、抜けるん違う?」と言って、古いマウスピースで固着したマウスピースを『コンコンコン…』と叩いたとき、手ごたえがあった。
「おっ!抜けそうやぞ!」固着したマウスピースが動いたのだ。そのまま続けると、実はマウスピース&マウスパイプ(リードパイプ)の固着はそのままで、ベル部分にくっつけてるはんだの方が取れてきたのだ。自分たちが一番下級生だったし、
みんな黙ってしまって、シラーとそこを離れた。(元々壊れかけの、ほぼ『使えない楽器のジャンク箱』みたいなものだったせいか、その後、そのことで誰も咎められることは無かったが、自分は顧問のT先生にも言えないままだったことに
ついての罪悪感は残っている。特に褒められようとしてやり始めた訳ではないが、もし直って使えるようになってたら、報告したような気もするし…)
そういったこともあり、『マウスを木槌等で叩いて抜く』ってようなことは全く考えなかった。(中1の時、そうすることでマウスをパイプから抜いたこともあったのだ。たまたまその時は、はんだが頑丈だったか、固着の程度が軽かった
ということなのだろう)
固着してたマウスピースは、かなり特別な形状のようで、自分には全く合わなかったので、
「これは何とかしたい!」と思っていた。そんな中、ネット検索して、Mouthpiece removerが千円弱で買えるということが分かり購入。試してみた。
↑Mouthpiece removerを使っての処理前(左)と処理後(右)
写真の下部のネジを調節し、金属板(銀色の薄い板)でマウスピース&マウスパイプの境のマウスピース側を挟み、上の金属板(金色の厚い板)の位置を、上方に上げる(金色の金属板同士の距離を広げる)ように上部のネジを回していくと、
マウスピースとマウスパイプの間に隙間が生じて来て、固着が解消される。
↑Mouthpiece removerの使用中(本体から外れかけのMouthpiece)
上の写真の方が分かり易いと思うが、色の違った部分(白っぽいところ)が見えてるのが、広がってきた隙間。ほとんど力はいらない。
↑無事本体から外れたマウスピースと役目の終わったMouthpiece remover
うーん、こういうのを中1生の時に持ってたら、楽勝やったのに…。
(Dec. '24)
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